手作りふとん

今、木綿わたのふとんは、どんどん使われなくなっています。
デザインの良い手軽な羽毛・羊毛ふとんにとって変わられているからです。
だから、わたのふとん工場は廃業していきます。儲かる仕事がないからです。
それに追い打ちするように、成型機などで量産した粗悪な和ふとんの出回りです。
安いふとんを買って、悪ければさっさと捨てる。何とも悲しい風潮です。

成型機で仕上げたふとんは手作りとは言えません。
職人が打綿したわたを1枚1枚ふとんに綿組をして、職人の手でわた入れをし、一針一針ずつ手綴じして仕上げたふとんこそ、手作りといえます。

原綿を機械に入れると機械が綿組をしてでき上がります。
行程が長いので自然にはぐくまれた原綿には過酷で、悪い化繊わたを多く混ぜて作っているのがほとんどです。
機械では人間が手作りで作る微妙な調整ができないことも上げられます。

厳選した最高の原綿を使い木綿わたのしなやかさを損なわないよう回転数を落としたりカード機で打ち綿した製品綿を職人がわた組をし、手綴じして仕上げています。